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ナビゲーター (モータースポーツ) : ウィキペディア日本語版
ナビゲーター (モータースポーツ)

ナビゲーター (navigator) とは、ラリーなどの自動車競技においてドライバーと共に車両に乗り込み、走行の手助けをする選手である。コ・ドライバーco-driver〔直訳すれば「副運転手」。〕)とも呼ばれ、「ナビ」「コ・ドラ」などと略される。
== ラリー競技 ==

=== 役割 ===
ナビゲーターは助手席に搭乗し、ヘルメットに内蔵された有線交信機でドライバーとコミュニケーションを取りながら、ドライバーの運転を補助する。基本的に、ドライバーは「走る事」だけに専念し、ナビがその他の役割を全て行うと言っても過言ではない。また、物理的・精神的両面でドライバーを走る事だけに集中させられるようにするのも役目の一つである。
;道案内
:主催者側から配布された競技用のルート案内図(コマ図)の通りに走るよう、曲がり角などをドライバーに指示する。
;時間管理
:チェックポイント (CP) やタイムコントロール (TC) の通過時間を記したカードを受け取り管理する。競技終了後、主催者へ提出し成績判定を受ける。
;指示速度の確認
:アベレージラリーでは、主催者側から指示された速度どおりに自車が走れているかを逐次チェックする。以前は計算尺などを用いて手動計算していたが、ラリーコンピュータの登場後はその入力操作が主体となっている。
;ペースノート作成
:スペシャルステージ(閉鎖タイムトライアル区間)が設定されるラリーでは、前日または当日朝に行われる下見走行(レッキ)にて、ドライバーが読み上げるスペシャルステージのコース情報をノートに控える。このノートを「ペースノート」と言う。書いてある内容はカーブのきつさ、直線の距離、走行時の注意事項などである。
;ペースノート読み
:スペシャルステージにおいて、膝元に置いたペースノートを1ページずつめくりながら、ドライバーにコース情報を指示する。激しく揺れる車内で、冷静にドライバーが聞き取りやすいよう読み上げることが大事。現在地点を見失う(ロストする)とタイムロスや事故につながる。
;トラブル対応
:コースアウト等をして、それ以上走行できなくなった時は、後続車に対して救護等の要・不要を示さなければならない。ドライバーと共にパンクしたタイヤを交換したり、自走不能な車両を押していったりする姿も良く見られる。不幸にもリタイアとなってしまった際には後の処理などを行う。
;タイム確認
:自分及び他の選手のタイムを確認し、自分の大体の順位を確認する。
;競技進捗の確認
:競技直前や競技中に主催者から出される公式通知を確認し、競技の進行予定(アイテナリー)やルールに変更がないかどうかを確認する。
;タイムキーパー
:サービスなどの残り時間を確認し、作業の進行やドライバーの準備を促す。
;事務作業
:競技の申込みなどをナビが行う場合が多い。
;運転代行
:競技の途中でドライバーと役割を入れ替わってもルール的には全く問題ないため、ドライバーが何らかの事情で運転できない場合に代わりに運転を行うこともある(2011年のラリー・スウェーデンにおけるペター・ソルベルグとクリス・パターソンの例〔ペター・ソルベルグ、免停の顛末を語る - RALLYPLUS.NET・2011年2月14日〕などが有名)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ナビゲーター (モータースポーツ)」の詳細全文を読む



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